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「おはぎ」と「ぼたもち」の違いって知っている?

こんにちは、sioです。

お彼岸になると「おはぎ」または「ぼたもち」を食べるイメージがありますよね。

あまり気にしていませんでしたが、「おはぎ」と「ぼたもち」の違いって知っていますか?

様々な諸説があるようなのですが、「おはぎ」と「ぼたもち」の違いをご紹介します。

お彼岸とは

お彼岸とは、日本の雑説の一つで、春は「春分の日」、秋は「秋分の日」を中日として前後3日間、合わせて7日間(1年で計14日間)に行う仏事です。

1年の内で2度、昼と夜との長さが同じになる春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりです。

「彼岸」という言葉は、豊作を太陽に祈願する太陽信仰の言葉の「日の願い」が、「日願(ひがん)」として、仏教語の「彼岸」と後から結びついたものであると言われており、806年に、日本で初めて仏教行事としての彼岸会が行われたのが起源です。

ちなみに、お彼岸の行事は日本独自のものでインドや中国の仏教にはないそうです。

「春分の日」と「秋分の日」はいずれも国民の祝日となりますが、毎年2月に開催される閣議によって翌年の日程が決められています。

2023年のお彼岸の期間

昨年2022年2月1日に、春分の日は3月21日(火)、秋分の日は9月23日(土)に決められました。

この日を中日として、前後3日間がお彼岸の期間となりますので、今年2023年は以下の期間となります。

春のお彼岸

3月18日(土) 彼岸入り
3月21日(火) 春分の日
3月24日(金) 彼岸明け

秋のお彼岸

9月20日(水) 彼岸入り
9月23日(土) 秋分の日
9月26日(火) 彼岸明け

「おはぎ」と「ぼたもち」の違い

「おはぎ」または「ぼたもち」は、お彼岸の供え物として食されます。

一般的な作り方はほぼ同じで、もち米とうるち米を混ぜたもの(または単にもち米)を、蒸すあるいは炊き、米粒が残る程度に軽くついて丸めたものに、餡で包んだものですよね。

米を半分潰すことから「はんごろし」と呼ばれる地域もあります。

餡としては、小豆餡のこし餡やつぶ餡、きな粉、青のり、ゴマ、ずんだを用いたものなどがあります。
更には、大福を作る要領で中に餡を詰めることもあります。

「おはぎ」と「ぼたもち」の違いは諸説ありますが、代表的なものを7つ挙げてみました。

  1. 春のものを「ぼたもち」、秋のものを「おはぎ」とする説
  2. もち米を主とするものが「ぼたもち」、うるち米を主とするものが「おはぎ」とする説
  3. 小豆餡を用いたものが「ぼたもち」、きな粉を用いたものが「おはぎ」とする説
  4. こし餡を使ったものを「ぼたもち」、つぶ餡や煮た小豆そのままを使ったものを「おはぎ」とする説
  5. その逆で、つぶ餡を「ぼたもち」、こし餡を「おはぎ」とする説
  6. サツマイモを使った物を「ぼたもち」、餡を使ったものを「おはぎ」とする説
  7. 二口程度で食べられる小さいものを「おはぎ」、それより大きいものを「ぼたもち」とする説

 

それぞれの語源は、お彼岸の頃に咲く「花」が由来していると言われています。

春 ぼたもち

牡丹の花が咲く季節なので、春の彼岸に、神仏や先祖への供物を牡丹の花に見立てた

秋 おはぎ

萩の花が咲く季節なので、秋の彼岸に、神仏や先祖への供物を萩の花に見立てた

まとめ

いかがでしたか?

老舗の和菓子店を調べてみましたが、、同じ名前で売られているお店があったり、春に「おはぎ」、秋に「ぼたもち」と逆に売られているお店もあるようです。

また、食材事典では食品としては同じものであり「ぼたもち」と「おはぎ」は名前が異なるだけで同じものを指すものとして扱われている場合も多く、「ぼたもち」と「おはぎ」との区別は次第に薄れているように感じます。

日本の気候を表す慣用句に「暑さ寒さも彼岸まで」とありますので、ようやく冬の寒さも和らぎそうですね。

既に東京などは桜(ソメイヨシノ)の開花が発表されましたので、「ぼたもち」または「おはぎ」を買って、花見に行きましょうー!