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桜の名所“権現堂桜堤”で桜のトンネルと菜の花の見事なコントラストを楽しみに出掛けましょう!

埼玉県幸手市にある権現堂公園では、毎年3月下旬~4月上旬に「桜まつり」が開催されます。

権現堂桜堤は、桜のトンネルの淡いピンクと、菜の花の黄色のコントラストが見事です。

今年はソメイヨシノの開花が例年より早いため、「桜まつり」の日程が早まりましたので、お気を付けくださいね。

権現堂の歴史

権現堂堤(ごんげんどうつつみ)※は1576年に作られました。

権現堂川は「暴れ河川」としても知られ、1704年に初めて決壊して以降、何度も決壊しました。

1826年に度重なる堤の決壊に困り、堤の補強として、権現堂堤に1,300本の松の苗木が植えられましたが根づかず、何度か試みましたが結局失敗に終わりました。

そのような状況でも、権現堂堤周辺は見渡す限り平野で、堤上からは西に富士山、東に筑波と眺めがよく、遠い昔より人々の想いの場所として親しまれてきました。

度重なる水害にもめげず、そのつどに修復を行い権現堂堤とともに人々は暮らしてきました。

1916年に初めて桜が植えられ、これを機に1920年には、3,000本の桜の苗木が6kmにもおよび植えられました。

残念ながら1945年の戦争の敗戦により、権現堂堤の桜は燃料として伐採されてしまいましたが、桜堤を復活させたいとの思いで、1949年に再び3,000本の桜の苗木が植えられ、その中の約1,000本が現在残っております。

※堤(つつみ)とは
川や池などの水があふれ出ないように岸に土を高く築き上げたもの。土手。水をためた池。貯水池。

現在の権現堂公園

桜の名所として親しまれている幸手権現堂桜堤や隣接する権現堂調整池の水辺空間を活かし、「レクリエーションの拠点ならびに水とのふれあいの場となる公園」を目指して埼玉県が整備を進めている公園です。

この公園は、か所の公園で構成されております。

1号公園

1号公園は多目的運動広場となっており、幸手市と久喜市にまたがるゾーンで権現堂公園の一番北側に位置しています。

2011年に全面開園し、少年野球やグラウンドゴルフが楽しめる球技広場や、一面芝生の多目的広場、大型帆船などの遊具があり、休日には多くの子ども連れの家族で賑わっています。

2号公園

昨年2022年に開園した2号公園はレクリエーションを目的とした公園で、洗い場設備のある北エリアのデイキャンプ場、4基の大型遊具のある南エリアの2拠点で、家族やグループでゆったりと1日を過ごすことができます。

また、南エリアの遊具広場と北エリアの草地広場を往復すると約1.5キロとなりますので、散策、ジョギングには最適です。

防災公園としてヘリポート、8基のかまどベンチも備えておりますので災害の際の一次避難場所となります。

3号公園

3号公園は一番小さい公園ですが、展望の丘や緑で癒される憩いの場です。

4号公園

関東の桜の名所として有名な幸手権現堂桜堤がある公園です。

現在は、約1,000本のソメイヨシノが1kmにわたって咲き誇り、堤の周辺の菜の花とのコントラストは見事です。

また、6月には色とりどりの紫陽花、9月には真っ赤に染まる曼珠沙華(彼岸花)、1月には白い可憐な約50万球の水仙が見ごろを迎え、1年を通して楽しむことができます。

第90回幸手桜まつり

毎年3月下旬から4月上旬にかけて、長さ1kmにわたる堤に約1,000本のソメイヨシノが咲き誇り、桜のトンネルを作ります。

また、菜の花が桜と同時に開花するように調整しながら育てられており、桜の淡いピンクと菜の花の黄色とのコントラストを楽しむことができます。

しかし、今年はソメイヨシノが予想以上に早く開花し始めており、「桜まつり」の開催日程が変更になりました。

【変更前】2023年3月25日(土)~4月9日(日)

【変更後】2023年3月21日(火)~4月9日(日)

桜まつり期間中は、約100店舗の露店が出店し、さまざまなイベントが行われます。

日没から午後10時ごろまで、堤中央の峠の茶屋付近の桜をライトアップされますので、朝から夜まで花見が楽しめます。

日程変更に伴い、駐車場も21日(火)から有料となります。

桜まつり期間は、周辺道路や駐車場が非常に混雑します。

幸手市では公共交通機関や徒歩、レンタサイクル等の利用をお勧めしています。

ちなみに、権現堂桜堤がある4号公園の周辺には5ヶ所の駐車場があります。

  • 駐車料金 一般乗用車:1,000円/1回
  • 第1駐車場[P1]: 約400台(バス駐車可)
  • 第2駐車場[P2]: 約200台
  • 第3駐車場[P3]: 約120台
  • 第4駐車場[P4]: 約130台
  • 第5駐車場[P5]: 約150台

特に第1駐車場やその周辺道路は非常に混雑しますので、第4駐車場や第5駐車場が穴場かもしれません。

直近の開花状況

2023年3月14日

 

早咲きの菜の花が桜堤沿いに咲いております。
ソメイヨシノが数日中に開花となりそうですので、畑の菜の花は間に合うかどうか分かりませんが、早咲きの菜の花は共演できそうです。

 

2023年3月19日

 

ソメイヨシノは1分から2分咲くらいの木があちこちで目立ってきました。
明後日からの”桜まつり”までに一気に桜堤がピンクに覆われそうです。

まとめ

いかがでしたか?

埼玉県幸手市にある権現堂桜堤には、長さ1kmにわたり約1,000本のソメイヨシノが咲き誇り、桜のトンネルを作ります。

また、堤の周辺には菜の花が同時に開花するように調整しながら育てられていますので、桜の淡いピンクと菜の花の黄色とのコントラストを楽しむことができます。

今年はソメイヨシノの開花が例年より早いため、「桜まつり」の日程が早まりました。

スケジュールに注意しながら、桜の名所“権現堂桜堤”で桜のトンネルと菜の花の見事なコントラストを楽しみに出掛けましょう!