節約/節税

【朗報?!】老後2,000万円問題は本当に自然解消されたのか?

老後2,000万円問題とは、総務省統計局の家計調査内にある「2017年の高齢夫婦無職世帯の家計収支」をベースに、金融庁の金融審議会・市場ワーキング・グループから「老後20~30年間で約1,300万円~2,000万円が不足する」という試算をキッカケにして、世間に物議を醸し出した老後問題のことです。

あの騒動から3年。
老後2,000万円問題はどうなったのでしょうか?

 

marucco
marucco
老後2,000万円問題は衝撃だったな〜
タメルンジャー
タメルンジャー
「超高齢少子化社会」「下級老人」「人生100年時代」などの言葉に加えて、この「老後2,000万円不足」というニュースは衝撃が走ったわね。
marucco
marucco
最近は聞かなくなったけど、解消されたのかな?
タメルンジャー
タメルンジャー
当時、「老後2,000万円不足する」と試算された背景や、2020年最新版の家計収支データを使った老後不足金額を調べてみたので参考にしてみてね。

老後2,000万円問題とは

総務省統計局の家計調査内にある「2017年の高齢夫婦無職世帯の家計収支」をベースに、2019年に金融庁の金融審議会・市場ワーキング・グループから「老後20~30年間で約1,300万円~2,000万円が不足する」という試算をキッカケにして世間に物議を醸し出した老後問題のこと。

総務省統計局の家計調査における「高齢夫婦無職世帯」とは、 夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯と定義していた。

しかし、2020年最新版の報告書では、 「高齢夫婦無職世帯」の定義を「65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯) 」と微妙に表現が変わっている。

今までは夫65歳・妻60歳の夫婦は高齢夫婦の対象だったが、最新版では妻60歳は対象なのか対象外なのか分からない。

 

2017年の高齢夫婦無職世帯の家計収支において、月々の支出及び収入は以下の通りでした。

【支出:¥263,717】
内訳は以下の通りです。

食料 ¥64,444
住居 ¥13,656
光熱・水道 ¥19,267
家具・家事用品 ¥9,405
被覆・履物 ¥6,497
保健医療 ¥15,512
交通・通信 ¥27,576
教育 ¥15
教養娯楽 ¥25,077
交際費・その他 ¥54,028
非消費支出(社会保険料など) ¥28,240

 

【収入:¥209,198】
内訳は以下の通りです。

社会保障給付
(年金など)
¥191,880
その他の収入
(給与・事業収入・投資益など)
¥17,318

 

この収支差から、夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの高齢夫婦無職世帯では毎月約5.5万円の不足が生じるため、 年間で約65.4万円が不足し、その状況が20年間続くと約1,308万円、30年間続くと約1,963万円の不足額が発生するという試算に基づき、「老後2,000万円が不足する」というニュースが流れました。

では、最新版ではどう変化したのでしょうか?

次に2020年最新版をチェックしてみます。

最新版の老後2,000万円問題

同様に、総務省統計局の家計調査で報告された「2020年の夫婦高齢者無職世帯の家計収支」をベースに、計算してみました。

2020年の月々の支出及び収入は以下の通りでした。

【支出:¥255,550】
内訳は以下の通りです。

食料 ¥70,304
住居 ¥15,597
光熱・水道 ¥21,115
家具・家事用品 ¥11,038
被覆・履物 ¥5,039
保健医療 ¥17,276
交通・通信 ¥28,554
教育 ¥0
教養娯楽 ¥21,115
交際費・その他 ¥49,909
非消費支出(社会保険料など) ¥31,160

 

【収入:¥256,660】
内訳は以下の通りです。

社会保障給付
(年金など)
¥219,958
その他の収入
(給与・事業収入・投資益など)
¥36,702

 

この収支差を見てわかるように、毎月の収入が支出を上まっていることから、その状況が30年間続けば老後の資金不足問題は発生しないという結果になりました。

現在の高齢夫婦は持ち家率が非常に高いので、住居費用は¥15,597/月になっています。賃貸派の方は要注意です。

 

過去10年を振り返ると、2010年から2019年まで月々の不足額は3~6万円で推移してきました。

2020年は何が変わったのでしょうか?
この情報は手放しで喜んで良いのでしょうか?

2020年の収支は異例かも

2020年は我々の生活環境を大きく変えてしまう「新型コロナウイルス」というパンデミック現象が発生しました。
これに伴い、2020年の収支は異例だった可能性が高いです。

【支出減少要因】
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため外出自粛が要請され、外食費や宿泊料、旅行費などの娯楽費や交際費の削減は、家計支出を減少させる要因となっている。

【収入増加要因】
すべての国民を対象とした特別定額給付金の支給や株価上昇などの投資運用益の増加が、家計収入を増加させる要因となっている。

 

改めて、コロナ発生前の2017年、2019年とコロナ発生後の2020年について、支出と収入の推移を見てみましょう。

【支出推移】
少しわかりづらいですが上から2段目の「交際費・その他」と3段目の「教養娯楽」が減っています。

【収入推移】
上の段の「その他の収入(給与・事業所得・投資益など)」が増えています。

 

結論として、2020年の家計収支データは参考値にとどめて、手放しに喜ばない方が賢明です。

 

少子高齢化により、年金給付の増加も期待しにくい情勢は続きますし、退職給付額(退職金)も減少傾向(1992年度には企業の92%に存在した退職給付制度が、2017年には80.5%の企業にしか存在しない状況)なども鑑みて、若いうちに老後に備えた資産形成を開始する必要があると言えます。

資産形成として、大まかには「支出を減らす」「収入を増やす」の2つがポイントとなってきますが、まず今年は誰でもできる「支出を減らす」ことから挑戦してみてはいかがでしょうか?

まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

老後2,000万円問題の背景や、最新版2020年で老後資金不足が自然解消されているように見えるカラクリが少しでも分かっていただけたでしょうか?

ただし、この金額はあくまでもモデルケースでの老後資金の不足額であり、人によって実際の不足額は異なりますので、一度ご自身の老後資金を試算してみるとよいです。

第1ステップは、現在の家計支出を調べること。

そして、現在の家計支出をベースにして、老後(65歳以降)の家計支出をシミュレーションし、2020年の夫婦高齢者無職世帯の家計支出と比較してみましょう。

平均的な世帯と比べて、そのシミュレーション結果でどの支出が多くなってしまったか、その支出はもう少し減らすことができるのか、ぜひ検討してみてください。

支出 夫婦高齢者無職世帯
平均支出額
あなたの世帯の支出額
(現在と65歳以降予想)
食料 ¥64,444
住居 ¥13,656
光熱・水道 ¥19,267
家具・家事用品 ¥9,405
被覆・履物 ¥6,497
保健医療 ¥15,512
交通・通信 ¥27,576
教育 ¥15
教養娯楽 ¥25,077
交際費・その他 ¥54,028
非消費支出(社会保険料など) ¥28,240
その他

 

昔のような「退職給付と年金をベースにして豊かな生活を営む」という老後のイメージは一旦忘れて、節約・倹約による支出削減と、投資・貯蓄や起業・副業による収支アップを着実に進めていきましょう。

このブログでは、節約・節税・投資・起業・副業などをテーマに、有益な情報を、引き続き、提供していきたいと思います。

ありがとうございました。

 

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【参考資料】
・総務省統計局家計調査 高齢夫婦無職世帯の家計収支-2017年-
・総務省統計局家計調査 夫婦高齢者無職世帯の家計収支-2020年-