本日2月25日は「ヱビスの日」で、ヱビスビール誕生133年となります。
ヱビスビールは、長い歴史を持つ日本の人気ビールブランドです。
「ヱビスの日」とは、ヱビスビールが1890年2月25日に発売されたことを記念し、サッポロビール株式会社が2012年に日本記念日協会から正式認定された記念日です。
ヱビスビールは生誕以来、日本を代表するビールとして愛され続け、本日で133年になります。
エビスビールの歴史について簡単にご紹介します。
日本麦酒醸造会社の設立
ビール事業の将来性に着目した東京や横浜の中小資本家が集まり、日本一のビール会社を目指して、1887年9月に「日本麦酒醸造会社」が設立されました。
1889年4月、株主に三井物産会社の幹部らの安定株主を得られたことで、日本麦酒醸造の経営がようやく安定し始めました。
ヱビスビール醸造場竣工
会社設立から2年が経過した1889年10月、現在の東京・目黒区三田にヱビスビール醸造場が完成しました。
当時、醸造場周辺は畑や山林の広がる民家もまばらな土地でした。

レンガ造り3階建の近代建築に、ビールの仕込釜、蒸気機関、製氷機などの醸造設備はすべてドイツ製を購入し、醸造技師もドイツから招き入れ、すべてが整った同年12月からビール醸造を開始しました。
大黒様から恵比寿様へ
1890年2月、ヱビスビールは発売されました。

日本麦酒醸造会社は同年4月に開催予定の博覧会に「大黒ビール」というブランド名で出品しようとしていました。
しかし大黒ブランドは既に商標登録されていたことから、同じ七福神の一神である「恵比寿」に変更したのです。

なお、この内国博でヱビスビールは札幌ビールとともに3等有功賞を受賞し、審査報告では、恵比寿ビールが麒麟ビールと並んで品質「最良好」と絶賛されていました。
ビール醸造所増加
1890年代ごろ、日本各地に小規模なビール醸造所が数多く誕生しましたが、品質が悪かったのか、ほとんどの醸造所は僅か数年で姿を消してしまいます。
ヱビスビールはこうした泡沫ビールと一線を画し、輸入ビールの販売に大きな影響を与えている、と新聞が報じるような高品質でした。
ヱビスビールの知名度が高まるにつれて、偽物のヱビスが出回るようになりました。特に1897年からの数年間、偽ヱビスの数が増えつづけ、日本麦酒は商標侵害に係わる訴訟を何度となく行います。それだけヱビスビールの人気が高かったという証拠といえます。
ヱビスビールはサッポロビールのブランドへ
1906年に日本麦酒、札幌麦酒、大阪麦酒3社が合併して、「大日本麦酒株式会社」が創立されました。
1964年に、大日本麦酒株式会社は「サッポロビール株式会社」に社名変更し、ヱビスビールはサッポロビールの中の一つのブランドとなりました。
まとめ
ヱビスビールは長年にわたり、日本で最も人気のあるビールブランドの1つとなっています。
濃厚でコクのある味わいと、レトロな雰囲気のパッケージが特徴となっています。
近年、サッポロビールはヱビスビールのブランドを拡大し、小麦のビール、ブラックラガー、そして毎年発売される季節限定ビールなど、さまざまな種類のビールを販売しています。

ヱビスビールは日本で長い歴史を持ち、現在も国内外のビール愛好家に愛されているビールブランドです!